私が高校生の時に女子の間で大流行したダイエット方法があります。それは幼稚で単純な考え方から生まれたダイエット方法でした。
大人になって故郷を離れ、他の地域から集まった人間がたくさんいるような環境で社会人生活を送っていますが、口コミで広がったのかどうかは分かりませんが、北国・南国など全く地域の違う故郷に持っている女性たちも、自分たちが高校生の時にそのダイエット方法は流行ったと、口をそろえる方が多かったのに驚かされました。
私たちが高校生の時に流行ったダイエット方法とは…“下剤ダイエット”です。今でも高校生の中では下剤ダイエットを行っている子も多いと聞きましたが、本当に心配です。
お腹は空く、好物や美味しいものを食べたいという欲求は抑えられない、でも太ってしまうのは嫌、今よりももっと痩せたい…この安易な考え方が生み出した下剤ダイエット。
食べたいものを食べ、体に吸収される前に薬物の力で体外へ排出してしまえば良い…というような全くもって浅はかな考え方から生まれたダイエット方法です。
実は、私も高校時代に挑戦したことがあるのですが…結果的には大失敗でした。下剤ダイエットは説明書に記載されている用法容量なんてものは無視した摂取方法をします。
食事をしたら大量の下剤を飲みます。しばらくするとお腹に違和感を覚え…激痛が走ってトイレに駆け込み、腸内にあるものを吐き出させます。
この激痛、しばらく続く上に、いつ襲ってくるのか分からないので、日常生活には大きな支障をきたします。どんなに“お腹に優しい”“痛みが少ない”なんて書かれている下剤でも、“お腹に無害!絶対に痛くならない!”とは書かれていません。
ほとんどの下剤は激しい痛みを運んできます。何日も便が排出出来ない便秘に苦しんでらっしゃる方以外、決して服用してはいけない物だと思います。
食べたものをそのまま出してくれているだけ…なんて考え方は、浅はか極まりないことなのです。健康な状態の体内に下剤を投入すると、確実に胃腸を壊してしまうでしょう。
何の支障もなかった胃腸に排便を促す作用がある“薬”の刺激は、健康状態を破壊させるものなのです。健康状態を破壊された胃腸は、正常は働きが出来なくなり、体内システムにまでも支障をきたすでしょう。
ダイエットの本来の目的は摂取した食事をそのまま排出させ、体内に脂肪を付けさせないことではありません。
体内システムをより正常化させ、摂取した栄養素を上手に取り入れて、必要なエネルギーは活用し、不要なカスは排出させることにあります。
このように、体内システムが正常になれば、必然的に痩せやすい体質に変わり、健康状態も良好となれるものだと思います。
健康状態の体内に、異常な量・回数で摂取した下剤は確実に体を壊します。一時的に体重計のメモリは減るかもしれませんが、常にトイレに駆け込むような人と、一緒に楽しい時間を過ごしたいと思ってくれるような人もそうそういないでしょう。
何よりも、慢性的に腹痛を抱えてしまう状態になってしまっては、どんなに体重が減ろうとも、本当に“満足できるダイエット生活”になっているのでしょうか?
もし、下剤ダイエットをしようか悩んでいる方がいらっしゃるならば…絶対に止めてください!必ず後悔してしまいます!間違った知識・情報には、くれぐれもご注意くださいね。